「Sexy-Silly-Stupid」

映画オースティン・パワーズあれこれ

かば◎さんが雑記録にて「オースティン・パワーズ・ゴールドメンバー」を見るもフィットしない旨のコメント有り。だもんでこっちにネタを引き継ぎます(^.^)

映画「オースティン・パワーズ」シリーズは、やっぱりアメリカ人マイク・マイヤーズの映画として捉え、サタデ・ーナイト・ライブ→ウェインズ・ワールドの延長線上で見るので、私自身はギャグ映画とは認識してなかったです。

実は私はかば◎さんの見た第3作目「オースティン・パワーズ。ゴールドメンバー」は未見で、「オースティン・パワーズ・デラックス」と、第1作しか見ていないのです。しかも前作、第1作ともレンタルビデオ。ま、その程度の入れ込みなんですけどね、ギャグは寒い(というか、アメリカ人のセンスは他国人には通用
しないってことでしょう)ですが、伝説のサタデーナイトライブ(ベルーシ他)の末裔、「ウェインズ・ワールド」のマイク・マイヤーズの映画、として捉えるほうが正解でしょう。つまり「ウェイン〜」もまったく笑えないんですよ、日本人には。でもロックミュージシャンが、たくさんでてくるし、映画スターのカメオもあり、幕の内弁当的で、かつ「
Sexy-Silly-Stupid」という、お馬鹿映画の三原則も満たしているという意味では、すごい映画です。なによりB級、C級映画と違い、予算がちゃんと付いている。アンデイ・シダリス監督作品のようにお色気を期待して1時間半あまりの情けない絵を我慢したり、アタックオブザキラートマトのように、ホラーを期待して単にヒローを感じるだけ、といったB級のトホホさはあじあわないで済むのです。
 したがって分類すると、
1 サテデーナイトライブ系譜:ギャクと音楽のミクスチャー
2 トホホ映画の系譜:トロマ映画や「アタック・オブ・ザ・キラートマト」のような寂寥感を味わうことは無くて済む(^.^) 
3 一般的ハリウッドギャグ映画の系譜:ザッカー兄弟のギャグ(フライング・ハイとか)のような、表層のみのパロディーだけでもないひねりがある8といってメル・ブルックスほど格調は高くない)。
4 英国のかほり:特に1,2作目は英国60年代が素材なんで、ビートルズ以前の英国音楽の味わいにも浸れる

という、多方面のマニアにとって結構おいしいヲタク映画です。


 ただ前作(デラックス)が、
●音方面:バート・バカラックとエルビス・コステロの泣けちゃうデユエット
●お色気方面:ヘザー・グラハム(LOVE!)

を配し、万全だったので、今作「〜ゴールドメンバー」がそこらへん、ちゃんと抑えてあるかどうなのかは不明です。

なんにせよ、これはギャク映画とおもっちゃいけないし、思えないと思うのですが、この地平を誤ると楽しめない映画でもありますね。きっと中西部にお住まいのワスプの皆さんは笑えるのでしょうが、寅さんをラムズフェルド国防長官に見せても笑えないのと同様だと思います。世界共通な笑いは、チャップリンじゃなくキートンの肉体を使ったスラップスティックしか無いのでしょう。
 ビデオで「ヘドヴィク・アンド・アングリー・インチ」も出たようですが、個人的には「ヴェルヴェット・ゴールド・マイン」のようなシリアスなグラム
ロック映画と一緒にくくってます。ああ、あおそれから先週ケーブルで、デビッド・バーンの「ストップ・メイキング・センスも録画したので、これも見なきゃ。
 また、70年代オタのリュック・ベンソンのこれまたトホホな「
フィフス・エレメント」とも共通項を見いだしています。これの主演女優ミラ・ジョボビッチはベンソンの奥さんになったそうですが、彼女もスタートは「無人島青春エロ映画」で、いま「バイオ・ハザード」主演なんで、相当オタッキーなんですね(^_^;)


<かば◎さんの追記>
私が観たのは、「オースティン・パワーズ・デラックス」ではなく、「〜ゴールドメンバー」です。(当初、酔っぱらって書いたので、あたしが「〜デラックス」と書き間違えていた)
 がらんどうさんは前作?前前作?のなかに「サテデーナイトライブ系譜:ギャクと音楽のミクスチャー」の要素を見出して評価されてますが、少なくとも「ゴールドメンバー」にはカメオほか1,2シーンを除いて、音楽的要素はあんまりなかったス。
 Dr.イーブルの陰謀に加担するロボトという名の会社社長(日本人)に、「ドモワリガット・みすたー・ろぼっと」って言うギャグが出てきたくらいで(^_^;)。