今年の夏休みはお金もないことだし手近です済まそう、とかみさんと相談していたのですが、まあこどもも小学校1年、宿題の絵日記で「近所のこどもの国がたのしかった!」では可哀想だなあ、などと思い、YAHOOの旅行覧をつらつら調べていたら、USJのパックツアーが意外と安い。もちろん価格順にソートして見てるんですから当たり前ですが、「あご・あし・まくら」をいかに算段して別々にとってもパックにはかないません。しかも新幹線とエアも変わらないか、エアのほうが安いほどです。東京〜大阪は激戦区ですものね。てなわけで、京都古寺名刹ツアーのほうが私のポリシーには合致しているのですが、そこをあえて変節して(うそうそ)「ミーハーUSJ・1泊家族旅行」に出発しました。だってUSJなんて、たぶんもう一生行かないもんね(笑)。以下、関東人の視点から、行き慣れたTDLとの比較で話を進めます。東阪在住でない方はひょっとしたらピンとこないかもしれませんが、あしからず。
早朝6時に家を出て、直行バスで羽田7:55発ANA5便747SRで、伊丹に9時到着。朝10時から夜10時半(ちなみに閉園は10時)まで歩き通しで、ET、ウォーターワールド(ヶ便・越すナー主演のこけたSF)以外は大物アトラクション全制覇!
感想としては、パターンは「千葉のねずみ帝国」(ターミネーターのMC嬢-後述-の発言、、、笑)と同様ですね。ジュラシック・パーク・ザ・ライド=スプラッシュ・マウンテン、ターミネーター=ミクロキッズ、バック・トゥ・ザ・フューチャー=キャプテンEO(古いね)といえば分かりますでしょうか?ただし、演出や技術はそれらより磨きが掛かっており、仕組みは理解していても、一瞬「おお!」とのけぞってしまいます。かみさんはバック・トゥ・ザ・フューチャーのバーチャル・リアリティの凄さにびっくりしてずっと目をつぶってしまい、終わった後、むすこが「ちょー面白かった」を連発するので、未練がましく「ねえ、も1回のらない?」とむすこと私に懇願しましたが、むすこが日頃しかられている意趣返しか、「いやだよう、ぼくはちゃんと目を開けて見てたから、新しいのに乗りたいよお」と言下に否定したため断念(^_^) またターミネーターは一種のアイマックス・シアターなんですが、シルエットがシュワちゃんそっくりな人間がスクリーンの前の舞台に出てきたり、席に着く前のMC嬢の毒舌が目新らしかったですね。この人、2001年8/11付け朝日新聞の「ひと」欄に紹介されていましたが、劇団四季のミュージカルに出たこともあるセミプロの女優さんだそうです。こういう人材を確保できたのは偉いと思う一方、Bプロ人選やら、この人が止めた後の採用を考えると演出サイドの苦労も並大抵ではないでしょう。ついイベント屋という商売がらみで物を考えてしまう悲しきサラリーマンの性。またアニメ・スタジオというのは、もう20年前からエプコット・センターや各種博覧会、あるいは私も仕事で企業展示会ブースでも使ったことがある、斜めのマジックミラーに写した映像と人間をからませる比較的シンプルな方法なんですが、これも細部が凝っているので新鮮に見えるんです。演出というのは細部にこそ神が宿る、という信念を(予算や納期と言う言い訳に負けないで)貫かなきゃいかんのねえ(;_;) 「千葉のねずみ帝国」と違うのは、バックドラフト、ウォーターワールドみたいなライブもの。前者はスタジオの妙技、後者は多分ベガスのホテルの外のショーみたいなもんでしょう。あと各々待ち時間1時間半の間、モニターで過去の映画のハイライトや、主演俳優出演のプロローグ編が映っているので多少(あの暑さも)我慢できること。それから、飯屋がうまかったこと。これはやっぱり味にうるさい大阪だからかなあ?本国の方には行ったこと無いのですが、一番面白そうあな(多分ブル臼・有為栗鼠主演の)地下鉄が横倒しになるアトラクションが無いのが残念。しかし小学1年生の息子は大満足。「あのね、あのぶわーっと水にとびこむやつがちょっと怖かったんだけど、でももう1回いったらきっと怖くないんだよ!」という言葉を聞いてまあ一安心。
ただし親の私のほうはといえば、普段の休みの3倍以上歩いた上に、治療中の歯が痛み出すというアクシデントが発生。ほっといた虫歯なら己を呪えばいいのですが、昔の歯医者の粗雑さを直す治療の最中なので少し化膿気味なせいか、暑さと睡眠不足から症状悪化。今のお医者のせいでもないし、誰も恨めず、持参していた処方薬を4時間毎に飲んで対処。しばらく前に、八景島シーパラダイスの帰り、コンタクトを片方強風で飛ばされ、片側0.03、方側1.0の「がちゃ目」で車を2時間高速を運転して帰った以来のピンチでした(;_;)。
全体の感想としては大物アトラクションの数こそTDLのトゥーンタウン完成前とおなじ位ですが、ウェスタン・リバー鉄道などのような隙間アトラクションが少なく、大物を一度経験しちゃうとなかなかリピーター化が難しいと思います。それに9月にはディズニ・シーがオープンするので中部以東のファミリー、カップルはもう行かなくなっちゃうんじゃないかなあ?


閉園、いや閉園過ぎまでスーベニアショップにいたため、ホテルチェックインは夜の11時過ぎ。飯やなんてもう無いだろうと思っていたら、ホテルが北新地のすぐそば。社用族ご用達ではないか?と疑心暗鬼ながら、東京でも有名な「千房」に深夜、幼児を連れて行ってみました。ホステスねいさんをくどく酔っぱらい中年サラリーマン氏などは特にいず、一安心。お好み焼き、モダン焼き、焼きそば(関西風やつね)をそれぞれ頼み、腹一杯になりました。はじめて間近で鉄板を見る息子が、焼いている若いおねいさんに「へええ〜、じょうずなんだねえ!」を連発して、おねいさんも感激(笑)。深夜なのに一風変わったなごみ空間が醸成されていましました。
翌日はもう天保山の新しい水族館やら、我が社の設計施工になるキッズパークに行く元気などまるで無し。「家にいても行けるじゃ〜ん」というかみさんの反駁を予想しつつ、映画鑑賞を提案。さすがにかみさんもへろへろなため、いちもにもなく大賛成。宮崎「千と千尋」案は、「私わかんない」というかみさんの反対があり、ティム・バートン(LOVE!)「猿のは臭せえ」(皆さん、小学校時代チャールトン・ヘストン主演第一作公開時に良く言ってませんでした?)はこども向けじゃないのと、どうも配給会社の宣伝費の割に「あれがバートン作?バートンも落ちたねえ。」という前評判も聞いていたので、「ジュラシック・パーク3」に決定。こいつはビンゴでしたね。むすこがはまるのは当然としても、爬虫類嫌いのかみさんもハリウッド式ジェット・コースター・ムービーの罠にまんまとはまり大満足。もちろん私も楽しみました。スピルバーグは似非(いや本人は本気なんでしょうが)ヒューマニズムが鼻について、「ET」なんか嫌いなんですが、本作の監督は、ジョー・ジョンストン。後で知ったのですが、この人、GBレーサーレプリカをがんがん飛ばしたかった故に作ったとしか思えない「ロケッティア」の監督さんなんですね。道理で、JP3でも、パラグライダーやプテラノドンの飛行シーンが、かっこいい訳だ。またティラノと戦うスピノサウルス(この映画で初めてこの種を知りました)の決闘シーンなぞ、いにしえの「恐竜グワンジ」やレイ・ハリーハウゼンを彷彿とさせ、職人芸を見せつけてくれました。しかし、いささかおまぬけに見えるプテラノドンにつつかれたり、雛に食べられて死ぬというのは、哀れに若干のおかしさが入り交じり、かなりトホホな気分のものです。あれならいさぎよくベロキラプトルに喰い殺されたほうがなんぼかまし、というもの。

帰りの767機内、バス車内では母親と息子はもうぐっすり。私はもう何錠目か分からない鎮静剤を飲んでぼうっと遠い目をして家路につきました。そんなこんなで2001夏休み家族旅行「米国アッパッパー文化に浸りきる2日間ツアー」は終了しました。はああ疲れた。でも脳味噌からっぽツアーもそれはそれで楽しかったです。