空飛ぶビア樽、ジービー・レーサーです。R-1は1932 年に開催された「トンプソントロフィーレース」の優勝機で、パイロットは後の東京初空襲で有名なジミー・ドゥーリットルです。グランビル兄弟の設計したこの機体は、初代ワスプという、当時では大馬力のエンジンを搭載し、機体規模に較べてエンジンの直径が大いため、さらにその馬力で強引に引っ張る設計のため、競技用の短主翼を採用、胴体が異様に太くかつユーモアラスなズングリムックリのデザインになりました。逆にその飛行性能はものすごくホットで、センシティブ。ドゥーリットルとジャクリーン・コクランはこの飛行機に乗って生きて帰って地面を踏みましたが、他のパイロットは墜死しております。なむさん。最初垂直尾翼は胴体の高さとほぼ同じでしか無かったそうです。ドゥーリットルはこのレースの後、軍へ行きますが、こういう稼業の時でも結構、慎重で計画性の有る人だったようです。
キットはテスター(旧ホーク)のもの。なんと1960年の製品です。私、生まれてはいましたが、まだ2歳。日本にプラモ自体も輸入されていたかどうか、って頃ですね。さすがに時代を感じさせるのは、主翼の機番11やNR2100というレターが、凸モールドになっていて、デカールを貼るガイドになっていること。もちろん私はそれに敬意を払う意味で、モールドをそのまま活かして有ります。ただテスター版は、これはさすがに現在でも流通しているキットのため、デカールがマイクロスケール製の上質なものにアップデートされており、それがためにかえって凸モールドとサイズが一致しなくなってしまっています。驚くことは、同時代やもっと後、70年代になってからのレベルやモノグラム、フロッグ、マッチボックスやエアフィックスのキットの填め合わせのダルさに較べて、このホークのキット、気持ちがいいくらい勘合が良いのです。ほとんどパテいらずでした。ホークなんてこれが初めて作ったんですが、いや恐るべし。
※クリックすると刻印のアップが見えます。 2005年の正月の初プラモ、「DONNAMONDAI 2」と称する作り初めイベント用にこさえました。さすがに数時間では完成せず、一晩徹夜しましたが、それでも20時間弱の制作時間です。赤は凸モールドに沿ってセロテープでマスキングして吹き付け仕上げ。本当は細い細いトリムラインが黒で入るんですが、時間的制約と写真を見てもほとんど判別できないためオミットしてます。昔航フ誌上で、為則通洋さんがウィリアム・ブラザースの1/32をこさえた時は、かなりこの黒トリムに苦労していたような記憶が有りますね。なお、胴体はこれまたいい味してる凹モールド。多分木製モノコック胴体のはずですが、その感じがうまく出ています。
ハリセンは手芸用の太いテグス。実機は多分翼断面形のワイヤー?なんでしょう、結構太く見えます。が、色が何故か明るいんですよね。時期によって塗装でもしていたのか?調べる余裕は無いので、透明グリーンのテグスでお遊びしちゃいました。なお、片方はまちがってクロスして張ってしましましたが、楔を打ち込んだ後で気づいたので、三が日以内に完成するためシカトを決め込んでおります(^o^)
エンジンは実機ではもっと奥に位置していますが、これもそのまんま。