■1/48 三菱 局地戦闘機 雷電二一型(タミヤ)

MITSUBISHI NAVY INTERCEPTOR RAIDEN(J2M3) "JACK" 1/48(TAMIYA)

第302航空隊 第一飛行隊

(昭和20年4月19日 福田 英中尉搭乗時に厚木基地西方にて
15FG/78FSのJ.B.タップ少佐のP−51に撃墜された機体)

 熱き厚木(^_^)「さんまるふたくう」の雷電です。海軍戦闘機の中では最も好きな飛行機です。あの優等生の(かつ面白みの少ない、、、笑)零戦を設計した”秀才(天才にあらず)”堀越技師、その同じ人が設計したとは思えない程ラジカルなフォルムです。しかし、設計概念はラジカルではなく極めてロジカルで、「当時の日本では大馬力エンジンが、爆撃機用の直径の大きな火星しかないので、仕方ないから徹底して空気抵抗を少なくしよう、それには流線型、砲弾型が一番良い」、との信念から生まれた形態です。そういう意味でも、軍があれこれ口出ししてダメにしてしまうことの多かった海軍航空機にしては異色であります。同様の例外は鶴野大尉設計の震電があります。そういう設計者の個性・センスが素直に表現されたところも、また魅力のひとつでしょう。 しかし、しかしですね、日本国内では、いかに直系が大きいと言われる火星とはいえ、1,340@、ドイツのBMW139が1,380@ですぞ。かたやBMW139搭載のFw190V-1のスリムな形態とは対照的。「でかい」という固定観念に凝り固まった地点からスタートしたとしか思えませんですね。そういう頑固さ、いいかえれば頭の固さ、柔軟性の無い堀越さんの設計哲学は独自の潔さがあるかもしれませんが、設計技術や知識では、中島の小山さんのほうが一枚上ではないでしょうかね。
 ただし、結局B-29に対し一番効果のあった兵器ではあった訳ですから(陸軍の鍾馗は力不足、飛燕は飛べない)、まあいいか?
 またフォルムに関しても、もう少し胴が長ければ均整がとれた形になると思うのですが、いかがでしょう。無い物ねだりを始めたら、もちっと効率の良いペラに、もすこし高空性能を稼げるウィングスパンの翼があれば、なんてエスカレートしちゃいますし、そこまで言い始めたら、もう雷電らしくなくなってしまうでしょうね。やっぱりこの熊ん蜂のようなスタイルが似合ってるんですね。

 雷電といえば、奇将小園安名大佐率いる厚木の302空がこれまた有名。渡辺洋二氏の一連の著作もあって人気も抜群です。キットはタミヤの古いやつ。もうそうとう前の作例ですが、一度マーキングをストリップして、黄帯に斜銃を一度は搭載した1183番機に塗り直しています。小園司令も一徹者ではありますが、やはりやや奇人の部類なのかもしれません。何故って、何も昼間戦闘機にまで斜銃を付けなくても良いじゃありませんか。「斜銃は日本を救う」が信念にまでなってしまったのですから、致し方ありませんけど。この手のタイプのマネージャーって、時々居ますよね?端から見ている分には、笑ってすませばいいのですが、部下でいる身は大変ですよ。参謀格であった、山田飛行長のおでこの皺の深さもむべなるかな、です。製作は、斜銃口のパネル部分を銀に塗って穴を開けて、はい終わり。完全な素組です。数字以外のマーキングは吹きつけです。機関砲の先端は焼き鈍してラッパ型に広げてあります。あちこちで書かれるほどキャノピーの合いが悪いとは思いませんでした。でもはやくハセガワのほうも作りたいです。

 蓼食う虫もなんとやら、と申しますが、ワタクシ的には最も好きなフォルムです。太った流線型というのが一番かっこいい。同じエンジンの強風、名前が同じサンダーボルト、GBレーサーなんかもいいですね。

2003年の年賀用の画像も追加しておきます。