1/72 Fw 190A-8&BV246Hagelkorn(REVELL AG) 

Bv246Hagelkorn(ハーゲルコルン=雹)とは、滑空爆弾です。ミサイルの元祖ともいうべき存在で、戦前からグライダーの研究に熱心で、かつ資源に恵まれないドイツならではのものでしょう。Bv246はもともと、V-1(Fi103)とのコンペにブローム・アント・フォス社のフォークと技師が提案したもので、V-1のような動力やカタパルトが無くても、210キロ先の目標に爆撃可能という利点があると主張していたそうです。テストは1943年からKG101で主にHe111やJu88などの爆撃機を用いて実施され、弾体も1000発以上生産されましたが、結局実戦には使用されませんでした。試験では300発程度発射されたとされています。少数機がFw190でも発射実験されましたが、無線誘導までやったかは不明で、どうも本格的なものではなかったようです。フォッケの母機としては、A-5のVL+FGとA-8のW.Nr170975の写真が残っています。和書ではほとんどA-5の写真が解説に使われています。ドイツレベルのキットはA-8なので、W.Nr170975を作りました。爆弾とはいえ、グライダーですから、アスペクト比の大きい翼はなかなかかっこいいです。爆弾嫌いの私もこれなら作りたいと思いました(グライダーの項参照)。ハーゲルコルンのしっかりした図面が入手できず、プロポーションはキットに準拠しています。最も信頼出来そうだったのは、河出書房新社のハードカバー絵本「スーパー・イラストレイテッド・エアクラフト・シリーズFw190」の渡辺利久氏のイラストでした。モデルアート増刊の野原茂氏の図面はかなり怪しく使えません。まず、キットには無線誘導の送受信部にあたる出っ張りが付いていますが、写真では写っていず、フォッケでは発射試験のみで無線誘導実験までやっていないらしいので、削り落とします。また、装着方法やアームの詳細は分からず、またキットもそこいら辺は手抜きしてあるので、写真を見ながらの推測が多くなってしまいました。ちなみに母機側のアンテナもどこに装着する予定であったか不明です。触れ止めアームはエバーグリーンの翼形断面材から削りだし、ユニバーサルジョイント様の部分から上を真鍮線で再現しました。翼下面の取り付け部も結局自作です。母機翼前縁付近に丸い板状の物体があるのですが(A-5の写真ではありません)、国江隆夫氏にお聞きしても詳細が不明とのことで、適当にデッチアップ。またラック(及び弾体押さえの爪)もETCの何型か分からず、キット付属のものがデタラメぽかったので、通常A-8タイプ付属のETC501にしました。うーんこれなら、コンドルのキットとハセガワのキットを組み合わせても大して手間が変わらんではないか?ハーゲルコルンの翼は鋼鉄製の桁をコンクリで固めたというとんでもない代物で、そのせいか、地上ではやたら垂れ下がっているので、アームの位置、長さを調整しつつ、垂れ具合をそれらしくしました。ドロップランク等でも4カ所以上の部材で固定される3次局面の物体と2次局面の翼下面を接合するのは、アラインメントがなかなか正確に出にくく、苦労します。結果、アームが長すぎたようで、制作から10ヶ月以上経って撮影したら、翼上半角が異常に大きく事後変形してしまいました(泣)。弾体の色は良くわかりませんが、かんり明るいのでRLM02にしました。前方に細い赤帯が巻いてありなかなかお洒落です。A-5のVL+FGのほうでは、70位の濃い色にパテまたはプライマーの塗り残しがあって、ちょっと迷彩みたいな感じです。母機は通常の74/75/76です。スポット迷彩は、かなり大きめの丸形パターン。またA-8では機首に投下時の目印なのか、細い白線が左右2本づつ書き込んでありますが、作例はいささか太すぎです(-_-;)。ま、「ななにい」という小さいものを、いかに目立たせるかというスケール効果?と思って下さい。キャノピーはレンズ状で厚いため、ハセガワよりトレード(母機制作については、A-8の項参照)。なお、資料集に制作当時参考にした資料一覧を載せましたので、併せてご覧下さい。ハーゲルコルン本体については、航空ファン1994年6月号、「知られざるドイツの遺産シリーズ」の国江隆夫氏の解説が詳しいです。でもフォッケって余剰馬力があったせいか、魚雷といい、BT系魚雷型爆弾といい、色々なものをぶら下げますね。

太めのレベル。タミヤ48よりグラマー。

↓あちゃー、上半角がへーん(泣)。主脚外側についているのは、謎の丸形部品。これが何かご存知の方はご一報下さい。

 (資料集へ行く)