こどもにおもちゃとしてプラモをつくってやる、というのは単なる母親に対するカモフラージュです。べつにこどもはそれほど喜ぶ訳じゃありませんし、飛行機やプラモの英才教育をしようなどという積もりは全くありません。これはプラモ製作における、一種の箱庭療法です。もともと趣味でモノをつくるという行為は、ストレスを解消する効果があるはずですが、趣味として深まっていくにつれ、考証の泥濘に溺れて窒息気味になったり、頭で考える完成品のレベルが高くなり過ぎ、自分の製作テクニックが追いつかなくなって来ると、なかなか完成の二文字を見ることが出来なくなってきます。そこで、そんな方におすすめしたいのが、この「デタラメかつ短時間でテキトーに」作り倒してしまう方法なのです。
出戻りだと自覚されるかたに:最近のキットはかなり精密になってきた反面、プラの肉が薄くて変形しやすかったり、キャノピーの透明部品などすぐ割れたりして、必ずしもイージーアッセンブリーという訳ではありません。また往年のモノグラム・クラシックスやエアフィックス、レベルなど味わいは深いが、現在の完成度の尺度に持っていこうとするとかなりの徹底工作が必要とされてしまいます。ですからまず「テキトー」モデリングをして、自分のレベルを再確認するとともに、欲求の度合いを高めて下さい。
未完成病と自覚されるかたに:素組でも、なんて甘い?考えではダメです。絶対、考証やデティールアップの甘美な誘いが待ち受けています。ここは常識を捨て去って、なにもこだわらず「テキトー」を固守して1時間以内で作るつもりになりましょう。
ストックでお困りの方に:何千、何万個とキットをお持ちの方も多いことと思います。そのストックって、どうします?お墓に持っていきますか?静岡のフリマや○オナルドに売れるアイテムはまだいいですけど、そうでも無いのがいっぱいあるでしょう。そんなキット達を思い切って成仏させてあげましょう。
なんてね、こんなんぜーんぶ、後付の屁理屈ですよー。ただ、ひたすらでたらめにつくるという行為が純粋に楽しいだけで〜す。その証拠に高〜いキット、レアものではこんなことしませんもん(笑)。単なるお馬鹿と笑って下さい。
※父親にポーズを強要されて、ややこわばっている我がむすこ(当時6歳)。