スキンケア関連情報

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ポーラ、ロシア第2の都市進出 富裕層狙い有望市場に浸透

 化粧品会社のポーラは12日、ロシア第2の都市、サンクトペテルブルクに進出すると発表した。化粧品販売店を通じて、高級品を中心に販売し、富裕層を取り込むほか、販売網拡充により、成長するロシア市場へのブランドの浸透を図る。

 サンクトペテルブルクの大手化粧品専門店「イル・ド・ボーテ」で、15日から販売を始める。現地で人気の高いスキンケア商品を中心に、同社最高級ブランド「B.A.(ビーエー)」など、幅広いブランドの60商品を扱う。

 定期的に美容部員を派遣し、対面でていねいな商品説明を行うほか、測定装置で肌を診断し、富裕層のニーズに応える。年内にはさらに2店で取り扱いを始める計画だ。

 ポーラは2007年に現地法人を立ち上げ、ロシア市場に参入した。現在はモスクワの百貨店4店、化粧品専門店11店で販売しているが、サンクトペテルブルクは富裕層が多く、一定の市場性があると判断し、進出を決めた。今後は、他の大都市への進出も検討していく。

 英国の調査会社、ユーロモニターインターナショナルによると、ロシアの化粧品市場は、経済成長による所得水準の向上を背景に急拡大している。特にスキン ケア商品は、08年の市場規模が前年比16%増の約1886億円に拡大するなど、人気が高い。ポーラの売り上げも、取り扱い店を増やした効果から、今年は 前年の2.4倍と好調に推移している。

 ロシアでは、花王傘下のカネボウ化粧品(東京都港区)も販売強化のため、現地法人を8月に立ち上げ、代理店を介さない自社による販売に切り替えている。有望市場とされるロシア市場の攻略を目指す動きが続く見通しだ。